人気のお店を目指した焼肉屋の内装工事ポイント
今回のこの記事では、焼肉屋の内装工事のポイントについて解説していきます。焼肉屋の内装工事は、他の業種の内装工事よりも費用がかかるといわれています。焼肉屋の内装工事費用が高い理由には、コンロの設置や煙を逃がすための排煙ダクトの設置が必要なためです。また、排煙設備だけでなく焼肉屋では、油で床などがベトベトしないような内装にしなければいけません。他の飲食店では必要ないことでも、焼肉屋の内装工事では意識しなければいけないポイントが多いです。焼肉屋の内装工事を行うにあたって、注意するべきポイントや費用、内装工事の流れ、種類について解説していきます。焼肉屋の内装工事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
焼肉屋の内装工事をする上でのポイント
焼肉屋の内装工事を行うにあたり、注意すべきポイントがいくつかあります。まず、焼肉屋の内装は他の飲食店よりも傷みやすい特徴があります。お肉を焼く際の煙や油が内装を傷ませる主な原因ですが、焼肉屋の内装工事を計画的に行わないと、天井や壁紙が剥がれやすくなったり、床が滑りやすくなったりします。焼肉屋を経営する以上、まったく汚れないような内装を目指すのではなく、汚れてもすぐにきれいに手入れできる内装を心がけないといけません。焼肉屋の壁紙は、ビニール製のものがよく使用されます。ビニール製の壁紙は汚れをはじき、手入れもしやすいのが特徴です。ビニール製の壁紙を使用するだけなく、その上から防水フィルムなどを貼ることで汚れにくいような壁紙にすることが可能です。焼肉屋の内装工事を行う上で意識すべきポイントは、汚れを落としやすい壁紙を使用することで、特にウレタンコートの素材でできた壁紙が有効的といわれています。ウレタンコートの素材は、汚れに強いだけでなく、傷もつきにくい特徴があります。壁紙や床に使用する素材によって、内装をきれいに維持できるか大きくかかわってきます。
焼肉屋の内装工事の種類について
焼肉屋の内装工事は、キッチンやトイレ、個室など場所によって内装工事の内容が違います。特にお肉を焼く場所では、煙を排煙するための吸排気設備をきちんと行わないといけません。店舗内に煙が蔓延するだけなく、キッチンでも煙が充満し、おいしい料理を提供できません。この給排煙設備工事ですが、いくつか種類があります。基本的には厨房内の工事(フードダクト工事、換気扇工事)の2箇所、客席全体としての工事(屋外排気工事、インバータスイッチ工事)の2箇所が必要とされています。フードダクト工事では、厨房での火力に応じて排煙すべき量を計測し、ファンを設置する工事になります。換気扇工事は、フードダクト工事と違うファンを取付けます。フードダクト工事は直接外に排煙しませんが、換気扇工事では直接煙を排煙する工事を行います。屋外排気工事では、室内の煙を外に排気する工事を行います。屋内の煙を吸引し、ダクトを通じて外に排煙する工事を行います。インバータスイッチ工事は、直流電流を交流電流に変換する装置を取り付けて、排気する風量を調節できるようにします。焼肉屋の排煙するための工事は主にこの4つですが、これに加えて、床や壁紙の内装工事、 デザイン案の依頼を行うと追加で費用がかかります。次に焼肉屋の内装工事を依頼するとどれくらい費用がかかるか見ていきましょう。
焼肉屋の内装工事費用について
焼肉屋の内装工事の費用ですが、ダクトを取り付けるだけなのか、床や天井すべて張り替えるのかによって費用は大きく異なります。また、ダクトを取り付ける際には、長さによっても費用が変わり、ダクトの先端を建物の屋上まで引っ張る工事は高くなります。小さなビルの焼肉屋の内装工事で、ダクト工事だけで300万円~といわれています。ダクトなどの給排煙工事、床や天井の壁紙張替を行った場合、通常は1000万円以上かかるといわれているので、工夫して費用を抑えなければいけません。費用を抑える方法としては、居抜き物件を探す方法があります。焼肉屋の居抜き物件を探せれば、排煙ダクトや調理器具がそのまま残っている場合があります。残存物が使用できるかの確認は必要ですが、費用を抑えたい場合は居抜き物件を探し、内装工事を行うのがおすすめとなります。
焼肉屋の内装工事で注意すべきポイント
焼肉屋の内装工事で注意すべきポイントがいくつかあります。まず、建築基準法と消防法の2つの法律は必ず守らなければいけません。焼肉屋は火を扱う建物なので、特殊建築物に該当します。特殊建築物は、建築基準法と消防法を意識した内装にしなければ、罰金を課せられる場合があります。建築基準法の内容としては、準不燃以上の素材を使用していることや、床面から1.2mを超える素材は難燃以上を使用することなどが決められています。消防法では、自動火災報知機、消火器、避難具などの設置、カーテンやじゅうたんは消防法で定められた基準のものを使用するなど決められております。これらの法律に違反すると、経営自体できなくなりますので、焼肉屋の内装工事を依頼する前にどのような法律があるか一度確認しておきましょう。
焼肉屋の内装工事のデザインを決めよう
焼肉屋の内装は、顧客ターゲットに応じてデザインを決めなければいけません。子どもがたくさん来店するファミリー向けなのか、少し高級感のある富裕層向けなのか、どの顧客をターゲットにした内装なのか明確にしなければいけません。子供向けの場合は、明るく楽しい雰囲気を演出するようなデザイン設計が必要です。最近では、回転ずしのようにお肉を自動で運ぶお店もあります。子どもを含むファミリー向けの焼肉屋ならば、お肉の単価も安く、内装も明るいイメージが良いでしょう。少し高級感を演出するならば、白や透明色などの内装がおすすめです。汚れの手入れが少し大変ですが、白や透明色の内装がきれいだと高級感を演出できます。焼肉屋の内装工事を業者に依頼する前にあらかじめデザインのコンセプトを検討しておきましょう。
焼肉屋の内装業者の探し方について
焼肉屋の内装工事のコンセプトが決まれば、業者を探しましょう。業者を選ぶ際には、焼肉屋の内装工事の実績を確認しましょう。焼肉屋の内装工事は、給排煙工事が他の業種よりも重要で、慣れている業者が良いとされています。焼肉屋の内装工事の実績が少ないところに依頼すると、スムーズに作業が進まない恐れがあります。ホームページなどで焼肉屋の内装工事の実績を載せているかを確認し、もし実績を載せていなければ、直接業者の方に確認しましょう。また、費用を適切な価格で受けてくれるかも重要です。費用を抑えたいからといってあまりにも安すぎる業者は要注意です。安すぎると、作業が雑になっていたり、打ち合わせやアフターケアーを行ってくれない可能性があります。内装業者に依頼する際に、契約内容をしっかり読み、アフターケアーの内容などもしっかり確認して契約しましょう。
まとめ
今回は人気のお店を目指した焼肉屋の内装工事のポイントについて解説させていただきました。焼肉屋の内装工事は煙対策や油対策が重要で、それらを怠ると顧客が満足して食事を楽しめなくなります。焼肉屋の内装工事は費用が高く、工夫して費用を抑えなければ、思っていたよりも費用が高くなってしまいます。デザインなどこだわりすぎると費用が高くなってしまうので、極力費用を抑えたい人は居抜き物件を探すのが良いでしょう。業者に依頼する際には、適正価格で実績のある業者に依頼すべきです。ホームページなどで焼肉屋の内装工事の実績を確認し、良心的な内装工事業者を探すようにしましょう。